タクシードライバーとして乗務するには、原則として二種免許が必要です。ここでは、二種免許の基本、主な取得方法、手続きの流れ、取得前に確認したい期間や費用の考え方を整理します。
二種免許は第二種運転免許のことで、旅客を乗せて運ぶ仕事に必要な免許です。第二種免許には大型・中型・普通・大特・けん引があり、タクシーで中心になるのは普通二種です。

普通自動車を運転する一種免許との違いは、旅客を運送する前提かどうかにあります。タクシーやハイヤーに用いられるのが普通二種で、乗客から運賃を受け取る営業運転がその典型です。
ただし、送迎は対価の有無や、宿泊施設・介護施設の利用に付随するかどうかなどで扱いが分かれます。無料送迎だから一律に一種免許でよいと単純化せず、実際の運行形態ごとに確認する視点が必要です。
受験には年齢や保有年数の条件があります。原則は21歳以上かつ普通免許等保有3年以上ですが、特例教習を修了した場合は19歳以上かつ1年以上で受験できます。40代以上で普通免許を持っている場合、年齢・保有年数ともにこの条件をクリアしているケースがほとんどです。
教習所での課程を終えたあと、試験場で学科試験などの手続きを行う流れになります。
普通二種の教習時限は制度改正の対象になっており、2025年9月1日施行の改正では、普通第二種免許の教習時限数が見直されています。制度上の条件は変わることがあるため、申し込み前に教習所または警察の最新案内を確認しましょう。
京都府で受ける場合、教習所を卒業したあとは、京都府警の案内に沿って学科試験の予約や必要書類の準備を進めます。京都府警の学科試験はインターネット予約制で、教習所在籍中は卒業後に予約する形になります。指定教習所卒業者は、卒業証明書と仮運転免許証などを持参する必要があります。
試験場でかかる手数料は、指定教習所卒業者が1,800円、一般受験者が4,500円です(2026年4月時点、京都府警公開情報)。教習料金とは別に試験場でかかる費用もあるため、教習所の料金だけで総額を判断しないほうが整理しやすくなります。
なお、二種免許を取得するまでの期間と、会社の研修を経て実際に乗務を始めるまでの期間は別です。二種免許が取れた時点で終わりではなく、その後に地理や接客、機器操作などの実務研修が続く会社もあります。免許取得後の流れまで見ておくと、入社後のイメージが持ちやすくなります。
現在、普通二種の最低教習時限は合計29時限で、制度上の最短教習日数は3日です。ただし、実際の通学日数は教習所の予約状況やプランで変わります。目安として参照するなら、制度上の最短日数よりも、実際の通い方に合わせた日数を教習所に確認するほうが実用的です。
費用も地域や教習所、所持免許の条件によって差が出ます。教習料金に何が含まれるか、追加料金の有無、試験場で必要になる費用は別か、といった内訳まで確認すると判断しやすくなります。
二種免許の取得費用を会社が負担する制度を設けている会社もあります。確認する項目は負担の有無にとどまりません。対象条件、研修期間中の扱い、途中辞退時の返還条件まで把握しておくと、入社後のギャップを防ぎやすくなります。
二種免許は、タクシードライバーになるためのスタート地点です。取得後は、地理、接客、機器操作、法令、安全確認などを実務に即して身につけていく段階に入ります。会社を選ぶ際には、免許取得支援の有無だけでなく、研修内容、デビューまでの流れ、入社後のフォローの違いも比較の軸になります。